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憂鬱な気分が続いている、これってうつ病?

憂鬱な気分、何もする気が起きなくなってきた、楽しめていたものが楽しめなくなってきたなど、心の変化はありませんか?

うつ病の初期症状、憂鬱な気分が続いている

うつ病は、100人に一人がかかるといわれる気分障害の一つです。
発症の原因は、今のところ分かってないことが多く、感情や意欲を司る脳の働きに何らかの不具合が生じていると考えられてます。
ご自身で自覚される症状として、気分が落ち込んでいる日が続く、疲れやすい、普段楽しめていたものが楽しめなくなった、突然涙が出てくる、など、身体や心の変化が見られます。
周りの人から、表情が暗くなった、反応が薄くなった、笑顔が少なくなったなど指摘されて気づかれる場合もあります。
身体が疲れやすいのに、眠れなくなったり、緊張感が取れなくてリラックスできなくなったり、それでまた、自分はこんなんじゃだめだと否定的に物事を考えやすくなることもあります。いつもの自分に戻らなければという焦燥感と反対に、自分は何もできないという自己否定感にさいなまれ、より一層、憂鬱な気分が続いているという状態に苦しんでいる方も多いでしょう。

気分・意欲の変化について

初期の段階では、気分がなんとなく上がらない、憂鬱な気分が続いている、やらなければいけないことがあるのに億劫になることが増えるなど、今までの自分の感覚が少し変化するのを感じる事でしょう。何かきっかけがある場合、例えば,忙しい日が急に増えた、失恋をした、引っ越しをしたなど、理由が考えられるときと、全く何もきっかけが分からない、原因が考えられない場合があります。きっかけである問題が解決、解消された場合でも、症状が変わらない、もしくはさらに悪くなってきている場合は、うつ病の発症の可能性が考えられます。
その他にも、なんとなく落ち着かない感じや、焦る気持ち、何もしたくないのに何かに追われている感じなど、不安や焦燥感が伴うこともあります。
疲れているんだから、休もうという自然な感覚や感情が持ちにくく、もっと頑張らないと、何もできていないと、自己否定や自己批判が強くなっていく事もあります。

身体の変化について

気分や意欲の変化とともに、身体に出る変化も様々あります。
疲れやすい、肩こり、頭痛、腹痛、胸の痛み、食欲が落ちる、めまい、胃の不快感など、身体からの何らかのサインが出ることが多くあります。
ご自身の体質的な特徴もありますが、気分・意欲の変化とともに、身体の不調が起きて、日常生活の支障になってきている場合、例えば、気分が憂鬱で、頭痛も続き、朝起きるのが困難になって会社を遅刻するようになってしまった。食べようという気持ちもわかず、食欲が落ちて体重減少が進んでいる。など、心身ともに日常生活への影響が大きくなっている場合は、うつ病の発症の可能性が考えられます。身体の変化を受け入れて、それに適切に対処していこうという気持ちが薄れていくのも、サインの一つかもしれません。

睡眠の変化

眠れなくなる、寝ても寝ても眠い、何度も起きてしまうなど、睡眠の長さや質が変化してくるのも、うつ病の初期から始まる症状の一つでもあります。

不眠の場合

ただ眠れない、寝付けないという状態に加え、うつ病を発症している場合は、身体が疲れているのに頭はさえていて、寝る前にその日の出来事を回想しては、自己嫌悪に陥ったり、何度も時計を見て明日への影響を考えて焦れば焦るほど眠れなくなるといった悪循環を繰り返しことがあります。

過眠の場合

眠れないのと反対に、寝ても寝ても眠いという、過眠の症状が出る場合もあります。うつ病を発症している場合は、いっぱい眠れてすっきりしたかというと、そういうわけではなく、むしろ、寝てしまったことへの罪悪感や、集中のしにくさ、体力低下などを引き起こし、気分や意欲がさらに上がらなくなるといった場合も少なくありません。

中途覚醒の場合

寝つきはよかったのに、夜中に何度も起きてしまったり、睡眠が浅く夢を何度も見ては起きてを繰り返す場合もあります。ぐっすり眠れたという熟眠感が持てないまま朝を迎えることで、起きた後にも疲労感を感じることがあります。
その他にも、睡眠の時間や質に変化が起きることで、心身ともに疲れが取れない、憂鬱な気分が続いているなどの場合は、うつ病の初期症状である可能性が考えられるでしょう。

まとめ

うつ病初期症状について、いかがだったでしょうか。憂鬱な気分だけでも、お辛いかと思います。
健康な状態であっても、症状が何個か当てはまる事はあるでしょう。
多岐にわたる症状なので、これが出たら絶対うつ病という事はないのですが、症状が1日中あり2週間以上続く場合や、日常生活に支障が出ている場合は、初期症状の可能性が考えられます。
他の病気と同様に、早期発見・早期治療が良くなる上で大切です。症状がなかなか改善しない場合は、精神科や心療内科などの専門科への受診をオススメします。
ご自身の身体や心に向き合う時間は、人生をより豊かなものにするために必要な時間にもなります。受診がご不安な時や、どうしたらいいか分からない時、一度整理したいお気持ちの時は、フィルハートにご相談くださいね。